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球団レポート

ソフトバンク・12連敗を経て迎える正念場 逆転Vへの可能性

 

オフには超大型補強を行い、優勝候補の筆頭に挙げられながらも、7月は歴史的な大型連敗を喫した。ただ、このまま終わるわけにはいかない。巻き返す力は十二分に残っている。
写真=桜井ひとし、太田裕史、BBM ※成績など情報は7月30日現在


8回の穴を埋めよ!


 キャプテンは何度も両拳を天に向かって突き上げた。7月25日のオリックス戦(京セラドーム)。8回に柳田悠岐が19日ぶりの白星を大きく引き寄せる2点適時二塁打を放つと、ベンチもお祭り騒ぎとなった。難攻不落の山本由伸を打ち砕き、54年ぶりの12連敗をついに止めた。柳田は「勝つのは難しいということはもちろん感じたし、チームの雰囲気というか、やっぱりみんな苦しい。夏場で体力的にも苦しい時期だし、勝てない精神的な苦しみもあった」と1つ勝つことの大変さをあらためてかみ締めた。

 そう語るのも無理はない。今季最多となる貯金15で首位に立っていた七夕の夜からガタガタと歯車が狂った。7日の楽天戦(楽天モバイル)は序盤に6点をリードされ、1点差まで追い詰めたが、及ばなかった。翌8日から打線が急降下。9試合連続2得点以下と冷え切った。オールスター休みを挟んでも大型連敗は続き、23日のロッテ戦(ZOZOマリン)は延長戦までもつれ込むも、痛恨のサヨナラ負け。極めつきは24日の同カードだ。これまでセーブシチュエーションで失敗のなかった守護神、ロベルト・オスナが9回二死からまさかのサヨナラ2ランを浴びた。藤本博史監督は「呪われているじゃないけど、(連敗中は)何をやってもうまくいかない感じだった」と悪夢の日々を苦々しく振り返った。

 南海時代の1969年に球団ワースト記録の15連敗(1分けを挟む)を喫して以来となる12連敗。貯金は3まで減り・・・

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