今年こその願いも空しく、今年も歯がゆいシーズンに終わった。開幕から出遅れての借金地獄。立浪竜2年目に何が起きていたのか。 写真=川口洋邦 ※文中の記録はすべて10月2日現在 誤算の連なり
球団史上初の2年連続最下位という屈辱が目の前に迫っている。チーム再建を託され、多くの人たちに期待されて船出した立浪政権は2シーズンを経て、苦しみの中であえいでいる。3年目の続投が決まった直後、立浪監督が言った。
「いろんなことがあるけど、もう一度必死にやります。すべてに課題があるので、残り試合は少しでも何か結果が出ればやってきたことは間違いではないとなる。結果にこだわってほしいし、かと言って小さくならず、思い切ってやってほしい。何かつかんでシーズンを終えてほしい」
すべてに課題がある―。まさにそのとおりの数字が並ぶ。まずは打撃面。リーグで総得点が300点台(389)で1試合の平均得点が2点台(2.74)というのはドラゴンズだけ。本塁打、得点圏打率、出塁率など打撃の指標は軒並みリーグワーストだ。
ただ、手をこまねいていたわけではない。昨オフ、「できないなら人を入れ替えるしかない」とレギュラー二遊間だった
阿部寿樹、
京田陽太をトレードで放出。ドラフト会議で内野手を大量指名するとともに、自らドミニカ共和国に視察に訪れ、メジャー通算41発を放った
アキーノを獲得。さらに万が一の保険として、ドラゴンズで実績のある
アルモンテの入団にもこぎ着けた。外国人選手や現有戦力を下支えに、若手を積極起用しチームを変革する――。しかし・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン