9月29日、オーナー会議の場で、来季ファームへの新規2球団参入が内定した。NPBとして初の“一軍を持たない”球団の参加。野球人口の裾野を広げ、球界の形を変える一歩となるのか注目だ。 文=岡田浩人 写真=桜井ひとし、筆者提供 オーナー会議では、野球協約や統一契約書の変更など重要事項の最終決定を行う
実績、地元との協力評価
「野球の裾野の拡大、それによって地域が発展することを期待している」
オーナー会議の議長を務める
西武・後藤高志オーナーは今回のファーム拡大方針の狙いについて、そう話した。
NPB12球団オーナー会議が9月29日に東京都内で開かれ、2024年シーズンからファーム・リーグ戦に新たに2球団が参加することを内定した。
イースタン・リーグに参加するのは独立リーグ・BCリーグに所属している「新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(BC)」(新潟市)で、ウエスタン・リーグに参加するのが新たにチームを創設する「ハヤテ223(ふじさん)」(静岡市)。両チームはNPBの公募に応募。このほかにBCリーグ「栃木ゴールデンブレーブス」を運営するエイジェックも応募し、計3団体が7月までに申請し、審査を受けてきた。
NPBは今年4月にファームへの新規参加チームの公募を始め、7月末までで申請を締め切った。その後、8月から約2カ月かけて、3団体や関係自治体へのヒアリング、現地視察、財務分析などを行い、次の各項目について審査を実施してきた。
○本拠地球場や室内練習場、選手寮などの施設
○試合遂行可能な戦力と選手数の確保・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン