いよいよ井端ジャパンが本格的に動き出した。秋季キャンプを経て、若き侍たちとともにアジアの頂点を目指す戦いが始まる。WBCで世界一に輝いた遺産を受け継ぎつつ、次なる世代の発掘と育成に挑む。 写真=湯浅芳昭 アジアプロ野球チャンピオンシップとは――
アジア野球の底上げと育成により世界のトップをアジアで独占する まずは井端ジャパンの最初の目標となる「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」について整理しておこう。17年に新設された国際大会で、アジア地域における若手選手の育成とアジア野球の発展をテーマとし、日本と韓国、チャイニーズ・タイペイの3カ国対抗戦としてスタート。第2回大会となる今回は新たにオーストラリアも参加して4カ国対抗戦となる。
各国とも若い世代に経験を積ませることを大きな目的としており、今大会の参加資格は24歳以下(1999年1月1日以降生まれ)、または入団3年目以内。オーバーエージ枠は29歳以下(94年1月1日以降生まれ)で3人までと制限が設けられており、各国とも次代を担うメンバーが中心の編成となる。
それでも韓国はアジア大会で金メダルに導いた柳仲逸監督が引き続き指揮を執り、選手の約3分の2が金メダリストで、KBOで本塁打王と打点王の2冠に輝いた若き大砲・盧施煥(ノ・シファン)も名を連ねる侮れないメンバー。他国の首脳陣も「日本に勝利するのは簡単ではないが、大きな経験になる」と口をそろえており、WBC優勝国として他国の最大のターゲットとなるだけに、日本にとっても連覇への道程は簡単なものにはならないだろう。
いずれにしても日本代表の井端弘和監督が「(いずれは)アジアが世界で(上位を)独占できるように」と願うように、この大会がアジア全体のレベルアップにつながっていく契機となるはずだ。
井端ジャパンの目指すもの<1>
WBC優勝の遺産を受け継ぎつつ投手力のさらなる強化は必須 新たに侍ジャパンの指揮を執ることになった井端監督は、その重責に対して「まだ全然、慣れない・・・
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