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中日・立浪和義監督が目指す野手陣の底上げ 得点力不足解消へ積極補強! 中島宏之、上林誠知らを獲得

 

勝負強い打撃を誇る中島。代打だけでなく、一塁の控えとしても大きい


 球団初となる屈辱の2年連続最下位。その要因が打線にあったことは誰の目にも明らかだ。シーズン390得点、71本塁打をはじめ、チームの打撃成績は、ほぼリーグワースト。リーグ2位の防御率を誇る投手陣を打線が援護できず、零敗は25試合を数えた。補強すべきは打てる野手、勝負強い打者だ。オフに入って立浪和義監督が早速、動いた。今シーズン限りで戦力外通告を受けた4人の野手を一気に獲得した。

 巨人からは中島宏之。通算1928安打の実績と修羅場をくぐり抜けてきた経験、その勝負強さは捨てがたく、代打の切り札として期待される。その存在は負け慣れしているチームへの大きな刺激にもなるだろう。ソフトバンクからは上林誠知。攻守走と三拍子そろった外野手は2018年には22本塁打をマーク。昨年5月に右アキレス腱を断裂したが、まだ28歳の年齢を考えても十分に戦力となり得る。パンチ力のある打撃を取り戻せば、外野の一角を奪う可能性も高い。

長打力もある上林。外野陣を活性化させる狙いもある


 阪神からは30歳の山本泰寛と29歳の板山祐太郎。山本は内野のユーティリティーで二遊間のバックアップ要員、また板山は身体能力の高さを買われ、大化けを期待しての育成契約。岡田阪神では出番のなかった2人への期待値も高い。

小技もできる山本[左]。固定しきれない二遊間で出番がありそうだ。阪神ではブレークしきれなかった板山[右]。まずは支配下登録を目指す


 来季は3年契約の最終年、4人の野手獲得は立浪監督の覚悟の表れだろう。野手の積極補強はまだ終わりではなく、巨人を退団した中田翔の獲得調査も進行中。得点力不足の解消へ向けて、新しい血をどんどん取り入れていく。

写真=BBM
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