読売ジャイアンツ

　11月23日に開催された『ジャイアンツ・ファンフェスタ2023』では選手たちによるトークショーやイベント、恒例の新人選手の新入団発表、さらには長嶋茂雄終身名誉監督がサプライズ登場して「勝つ！　勝つ！　勝〜つ！」と絶叫するなど、さまざまな催しが行われたが、一際ファンのどよめきを誘ったのが新ユニフォーム&新ロゴの発表だった。

　球団創設90周年を迎える来季に向け、新調された新ロゴを手掛けたのが世界的な宝飾ブランドである『ティファニー』であることが発表されると、場内からは「お〜」という大きな歓声が。70年間にわたって愛されてきた「YG」ロゴがスタイリッシュに生まれ変わり、ビジター用に「TOKYO GIANTS」を意味する「TG」ロゴも70年ぶりに復活した。

　ユニフォームもビジター用はグレーを基調としたものに一新。胸文字や袖口にはホワイトが採用されており、キャップには「TG」ロゴが入っている。

　新ユニフォームをまとった阿部慎之助監督は「サイ&コーです。最高です！」と喜びを口にし、主将の岡本和真も「ティファニーさんが手掛けたロゴのユニフォームを着てプレーできるのはすごくうれしい」と語った。

　節目の年に向けて動き出した球団創設90周年プロジェクト。その先に必ずや、4年ぶりのリーグV奪回が待っているはずだ。

東北楽天ゴールデンイーグルス

　今江敏晃新監督が誕生し、新しいスタートを切った楽天に思わぬ激震が走った。安樂智大にパワーハラスメント(パワハラ)疑惑が浮上。来季に向けての契約更改の場において複数の若手選手たちが被害を訴えて発覚した。

　11月25日に予定されていた安樂の契約更改は無期限延期となり、球団は安樂に自宅待機を通達。取材に対応した森井誠之球団社長は「ファンの方にご心配とご不安を与えてしまって申し訳ございません」と謝罪。安樂本人から聞き取りを進めているほか、楽天全選手、監督、コーチ、スタッフにパワハラの有無などを問うアンケートを実施し、事実確認を急いでいる。森井社長は「事態を重く受け止めている。こうした話が出ること自体、内部に問題がある1つの表れで反省しかない」と硬い表情で口にした。

　安樂は今季で9年目の27歳。愛媛の済美高時代、2013年春のセンバツではエースとしてチームを準優勝に導いた。15年のドラフト1位で楽天に入団し、今季はリリーフで57試合に登板。3年連続で50試合以上に登板している貴重な中継ぎ右腕だ。その安樂が若手選手に倒立や下半身露出を命じ、罵声を浴びせたり、金銭の支払い強要、暴力行為などを行ったとされているが、もしそれらが事実であれば、非常に重い処分が下されることになりそうだ。