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2023MLB通信 頂点を目指す日本人メジャー

ドジャース・大谷翔平 ドジャース入団会見「優勝を目指し、欠かせない存在になりたい」

 

世界中が注目した会見となった。大谷翔平のドジャースへの入団会見が現地時間12月14日に行われた。会場はドジャー・スタジアムの中堅裏手にあるセンターフィールドプラザ。気温22度で晴天と、お披露目にふさわしい天気の中で行われた。開始は現地時間午後3時。日本時間では15日の午前8時と、日本のファンに合わせたかのような時間であった。
文=樋口浩一 写真=Getty Images、樋口浩一

ドジャースのユニフォームを初めて身にまとい、会見に臨んだ大谷


お金より優勝を


 集まった記者、カメラマンは300人超。ドジャースの広報によると、ここ10年では最大の規模だという。実際、開始1時間前が開場だったのだが、その時点で長蛇の列ができていた。

 会見が始まると、青色のネクタイとスーツ姿の大谷翔平が水原一平通訳、ネズ・バレロ代理人、ドジャースのマーク・ウォルター・オーナー、アンドリュー・フリードマン編成本部長とともにステージに上がった。あいさつに立った大谷は、6年間を過ごしたエンゼルスに感謝の言葉を口にしたあと「明確な勝利を目指すビジョンと、豊富な球団の歴史を持つロサンゼルス・ドジャースの一員になれることを心よりうれしく思うと同時に、すごく興奮しています」と語った。

 ドジャースを選んだ理由、それはもちろん勝ちたいからだ。そのため、契約の形態も独特のものになった。プロスポーツ史上最高と言われる10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を結んだが、ぜいたく税を抑えて補強費を捻出できるようにするため、97%を占める6億8000万ドル(約986億円)は契約終了後に支払われる。プレーする10年間は年俸200万ドル(約2億9000万円)となっている。「自分がいま受け取れる全額を我慢して、ペイロール(給与支払い)に柔軟性を持たせられるのであれば、あとからでいい」と大谷は自らそう語った。

 ウォルター・オーナーかフリードマン編成本部長が球団を去ったときには契約を破棄できるとの条項のオプトアウトも盛り込まれている。「ドジャースに入団すると同時に・・・

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