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2023-2024ストーブリーグ いざ新天地へ 男たちの決意

【12月19日に入団発表、即日会見】それでもソフトバンクが山川穂高を必要とした理由

 

両者にとって大きな決断だった。このオフ、国内FA権を行使した山川穂高ソフトバンク移籍が決定。入団会見に同席した三笠杉彦GM(写真左)は、決断に至る過程で「お客さまから反対だという意見もありました」と明かしている。それでも、やはり今のチームに山川は必要だった。
写真=湯浅芳昭


笑顔なき入団会見


“超異例”の連続だった。西武から国内FA権を行使した山川穂高の獲得に向けては、ソフトバンクは権利行使直後から動きを進めていた。独自の調査を敢行し、球団内でも慎重に協議した結果、下した決断は獲得に支障なし。12月19日の午前11時、球団は山川の入団を正式に発表した。

 それとともに入団会見の日程も明らかとなったが、同日の、しかも発表からわずか2時間後の13時からということだった。会見場もこのような場合、福岡市内のホテルで行われるのが通例だが、今回はPayPayドーム内の一室。4年総額16億円とも言われる大型契約(金額は推定)には見合わない対応と言っていい。そして、いつもと違った雰囲気は、始まった会見の中でもたびたび感じることとなった。

 本来、FA移籍となれば、球団にとっても、当該選手にとっても、華々しいスタートである。ただ、約1カ月ぶりとなる公の場で、山川の第一声は謝罪の言葉から始まった。

「一連の私の不祥事によって、すべての関係者の方に多大なるご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ございませんでした」

 深々と頭を下げる。その後も終始、表情は硬いままだった。笑顔など、あるはずもない。それは・・・

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