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特別対談

<北海道文教大学スポーツアリーナ竣工記念対談>池田哲雄社長(ベースボール・マガジン社)×渡部俊弘学長(北海道文教大学)

 

北海道恵庭市にある北海道文教大学に、2Fブルペンを備えたスポーツアリーナが完成した。樋越勉GM、高橋葉一監督を招聘し、この新施設で野球部を全国区へ強化していく。渡部俊弘学長が描く大学の未来を、ベースボール・マガジン社の池田哲雄代表取締役社長が聞いた。
取材・構成=池田晋 写真=兼村竜介(グレアトーン)

2023年11月に完成したスポーツアリーナの中で、ベースボール・マガジン社・池田哲雄社長[左]と北海道文教大学・渡部俊弘学長[右]が対談


「社会で幸せになれる人材を送り出したい」


――スポーツアリーナが完成して、初めて中に入ってみた感想はいかがですか?

渡部俊弘学長(以下、渡部) 素晴らしいですね。この大学の創設者(鶴岡新太郎・トシ夫妻)は、すごくこだわりを持った人物でした。私が子どものころにお小遣いを貯めて買ったベースボールマガジンを発行してきた御社のノウハウが詰まった、こだわりの人工芝を敷設していただき、感激しています。

池田哲雄社長(以下、池田) これほど広い室内練習場はなかなかないです。施設はスポーツの原点。ここから選手、指導者が育っていき、北海道文教大学はさらに発展していくと思います。北海道の野球と言えば、1907年創設の函館太洋(オーシャン)倶楽部というすごく人気のあったクラブチームがあります。

渡部 かつては名捕手の久慈次郎さんなどがいました。

池田 戦後は北海道の社会人チームが強く、本州からこちらへ来て鍛え、そこからプロになる土壌がありました。その後、経済が衰退した影響で社会人とクラブチームも元気がなくなっていきました。ここからもう一度スポーツ界、特に野球で北海道から日本全国、さらに世界へ進出していくことを期待しています。

渡部 はい。この大学に新しい風を巻き起こしたいです。私の前任校である東京農業大学オホーツク校(以下、東農大オホーツク)を強化した樋越勉が、この大学ではGMとして強い野球部を作り、素晴らしい人材を育てていきます。

池田 選手や人間を育てるには、ただ野球を指導するだけではなく、まず土台作りから始めることが大事ですよね。そこに着目してこれだけ素晴らしい施設を造ったのですから、有能な人材がここに集まってくるでしょうね。

渡部 私も期待しています。北海道にこのように大きなスポーツアリーナがあれば・・・

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