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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「今年も優勝はうぬぼれていない阪神、巨人か広島がこれを追う」

 

古巣・巨人で6年ぶりに指導した松井臨時コーチ


目の奥まで笑っていない


 キャンプも終盤に差し掛かってきた。テレビでキャンプ中継を見ていると、ただ一生懸命にやっているか、優勝するためにやっているか、その違いが私にははっきりと分かる。

 優勝予想には少し早いが、今年もセ・リーグは阪神が優勝するだろう。あとを追うのは巨人か広島だと思う。今の状態のままだと中日は今年も最下位だ。

 阪神は昨年日本一になったからといって選手たちがうぬぼれていないのがいい。立ち姿、歩き方、走り方はもちろん、笑い方まで違う。笑っていても目の奥までは笑っていない。高い競争意識の中での笑いだ。

 初の紅白戦では主力クラス、ルーキー、外国人が区別なく、横一線で出場していた。岡田彰布監督はバックネット裏から試合を凝視。これ以上の“御前試合”もない。監督というのはこうした存在感が必要。さっきまでブルペンにいたのに、いつの間にか別の場所にいるという具合に、常に目を光らせておかなければいけない。

 昨年まで2年連続Bクラスに甘んじた巨人が優勝するのは大変だ。なぜかというと・・・

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