今季、海を渡った2人の左腕が開幕へ向け奮闘している。オープン戦2度目の先発マウンドに上がったカブスの今永昇太はマリナーズ打線相手に3回2失点とまずまずの内容。パドレスの松井裕樹は、腰の張りを訴えていたが、ブルペンで投げるまでに回復してきた。
写真=Getty Images

投げちゃったボールを多めに

　威力のある真っすぐに、大きく変化するスライダーを打者がとらえられない。着実に開幕に向け調整を続けているのはカブスに移籍した今永昇太だ。

「“投げちゃった真っすぐ”が一番いいので、その真っすぐをコンスタントに出せれば、ファウルも取れるし空振りも取れるので、初回の真っすぐをどれだけ6回、7回まで続けられるかが、打たれないっていう面では大事なのかな」

　現地3月8日、今季2度目の実戦マウンドに上がった。結果から言えば3回を投げ4安打2失点。初回は2三振を奪うなど上々の立ち上がりだった。しかし2回の先頭打者に本塁打を打たれ、そのあとも1点を奪われ2失点だった。だが・・・