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【ちくご情報局】ソフトバンク・筑後をメインにしたファーム情報をお届け! 期待のドラフト1位ルーキー左腕・前田悠伍の“プロ初登板”の1日に密着!

 

四軍制を敷き、育成選手だけでも54人が在籍するソフトバンク。本連載では、若鷹たちが二〜四軍で切磋琢磨して成長していく様子や、『HAWKSベースボールパーク筑後』で行われるイベントなど、筑後をメインにしたファーム情報を、たっぷりお届けしていきます!

<追跡 REPORT>期待のドラフト1位ルーキー左腕 「4.20」前田悠伍の“プロ初登板”の1日


【7回表】プロ初登板のマウンドへ! 一瞬、弱まるもまた降り出した雨に打たれながらのデビュー


 昨秋のドラフト会議で3球団競合の末に入団した高卒ドラフト1位左腕・前田悠伍が、4月20日のウエスタン・広島戦(タマスタ筑後)で実戦デビューを果たした。球団が考案した『特別育成プログラム』の下で調整を続ける中、ついに訪れたプロとしての“第一歩”。事前に「楽しみのほうが大きい」と語っていたとおり、登板を前にした左腕に緊張の色はなく、ウオーミングアップ、キャッチボールでも終始リラックスした様子だった。

 この日のタマスタ筑後は、ちょうど試合が始まるくらいから雨が本格的に降り出すという予報。前田の出番は中継ぎ、7回から二番手で2イニングの予定だった。

 降り出した雨の中、先発した板東湧梧が予定の6回を投げ終える。その裏の攻撃を終え、いよいよ「前田悠伍」の名前がコールされると、悪天候にかかわらず球場に詰めかけたファンの歓声と拍手がドライチ左腕を包んだ。

 独特の雰囲気の中での初球。真っすぐが高めに外れる。その後7球を投じ、迎えた9球目。大盛穂を一ゴロに打ち取るも、自身のベースカバーが遅れ、記録は内野安打に。さらに、けん制悪送球で走者を進めると、今度は犠打処理で再び悪送球。二塁走者が生還して、自分のミスで1点を失った。その後、内田湘大を二飛に、佐藤啓介から空振り三振を奪うも、続く韮澤雄也には左中間を真っ二つに破られた。1回を21球、2安打2失点で2失策。降雨の影響もあり、予定よりも早く、この回限りでマウンドを降りた。高校時代とは異なる硬いマウンドに雨とあって、「なかなか修正し切れなかった」。悔しさがにじんだ。

 それでも試合後、報道陣を前に「課題が見つかったところが、一番の収穫」。自身の登板を冷静に振り返り、今後に向けて前を向いた左腕。その未来は輝いている。

試合後取材/一問一答
Q.プロ初登板を終えて。

「初めて試合で投げたということで一つ、投げられたことはいいことでとらえていいと思う。ただ・・・

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