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廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「渡邉恒雄さんに長嶋茂雄がクギを刺していたら野球界は変わっていた」

 

渡邉恒雄・元巨人オーナー


「みんなでやる」という意味


 今の野球界は「みんなでやる」という意味が分かっていない。秋季キャンプを見ていても、全体で歩調を合わせて帽子をかぶる、統一されたユニフォームを着るといった習慣がない。自分のチームの正規のユニフォームを着ない選手や帽子をかぶらない選手が目についた。それぞれ勝手な身なりで練習。ユニフォームに対する誇りがない。

 ウォーミングアップにしても、みんなが同じメニューに取り組むところに値打ちがある。にもかかわらず個人個人がバラバラにやっていたら、チームの統率、誇りなど生まれるわけがない。

 練習内容にも疑問を呈したい。10メートルくらい走っただけで歩いて戻ってくる。その後、グラウンドに寝転んでストレッチ。スタミナがつくはずがない。

 本当は野球界で恩恵を受けている評論家がこういうところを指摘していかなければいけない。しかし、現実はろくに勉強もせずに、球団に都合の良いことを言っていれば評論家になれる世の中だ。

田中、甲斐を獲得した巨人


 巨人はキャンプテン制度を廃止した。誰が統率するのだ。

 しかも・・・

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