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ヤクルト・石山泰稚が100S&100H達成 役割を全うし金字塔

 

5月27日の中日戦(神宮)、ヤクルト石山泰稚が通算100セーブを挙げた。2023年には通算100ホールドに到達。史上9人目のW達成は球団初の快挙だ。
写真=井田新輔

ヤクルト・石山泰稚


 1点差の9回二死一塁。マウンド上の石山泰稚は一発逆転のピンチを乗り越えた。上林誠知をスライダーで空振り三振に仕留めると、グラブをポンとひと叩き。今季10セーブ目を挙げ、NPB史上38人目の通算100セーブを達成した。

「なかなか目標に届かない時期もあったんですけども、こうやって100セーブを取れたことはすごくうれしく思います」

 36歳8カ月での達成は3番目の年長記録だ。新人年の2013年に10セーブ。18年から4年連続で2ケタセーブを記録も、通算13シーズンでセーブ数0は6度を数える。2、3年目は先発を任された。救援ではビハインド登板も数知れず。助っ人や後輩に抑えの座を譲ったこともあった。

 それでも、役割を全うし、23年に通算100ホールド、24年に通算500試合登板を達成。過去2年は防御率4点台に終わるも、今季は守護神に返り咲いた。9回のマウンドは「本当に重たい、重要な場所」と語るが、「何とかこの場所で多く投げられるように頑張りたい」と向上心は尽きることがない。

 史上9人目の100セーブ&100ホールドは、22年の増田達至(西武)の34歳3カ月を上回る最年長達成。燕の守護神が球史に名を残した。

PROFILE
いしやま・たいち●1988年9月1日生まれ。182cm83kg。秋田県出身。金足農高-東北福祉大-ヤマハ-ヤクルト13[1]=13年。
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