週刊ベースボールONLINE

廣岡達朗連載「やれ」と言える信念

廣岡達朗コラム「戸郷翔征は投げ方が変わってきたが、まだまだ改良の途中」

 


腰から投げるようになった戸郷


 野球は集団スポーツだが、投手力が確立しない限り、優勝という言葉は使えない。

 巨人と阪神が球界に与える影響は大きい。他球団は伝統の両球団の勝ち方のマネをする。だから今の投手陣で巨人が勝ったら困る。阿部慎之助監督が期待して若い投手を使うのはいいが、現状の投手力を考えると「優勝します」と口にするのは大間違い。「来年、再来年には」と言えばたいしたものだ。

 戸郷翔征は5月25日のヤクルト戦(東京ドーム)でようやく今季初勝利を挙げた。私は再三彼の手投げを指摘してきた。

 上から下の順に体の部位を動かすのではなく、腰からほうれ。肩を後ろに引いて投げるのは手投げ。右の腰をグッと引けば力のベクトルは捕手のミットへ向かう。それが、腰が入るということなのだ。

 バッティング、盗塁でも重心から動けば上体も後を追うように動く。順番を逆にしなければいけない。

 横綱に昇進した大の里はアマチュア時代の恩師から重心を落とすことの大切さを教わったという。

 戸郷は少しずつ・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング