全日本野球協会と日本ソフトボール協会が「Baseball5」の共同事業を行っている。侍ジャパンユースBaseball5日本代表チームは今年3月のアジアカップで優勝し、9月にWBSC主催の第2回ユースBaseball5ワールドカップ(メキシコ)に、アジア代表として出場する。全国から幅広く選考を行うことを目的に、デジタルトライアウトを実施。アジアカップに引き続き、チームを指揮する本池太一監督と六角彩子コーチが競技の魅力を語ってくれた。 取材・文=新田あつし 写真=全日本野球協会提供 選手募集を開始
グラブ、バットといった用具を使わず、ボール一つでどこでも楽しめるベースボール型のアーバンスポーツとして、世界にも広がりを見せているBaseball5。トライアウト合格者は侍ジャパンの一員として9月にメキシコで開催されるユースワールドカップに参加する。
今年3月のアジアカップ(台湾)で侍ジャパンユースは初出場、初優勝。7チームが参加し、総当たりのオープニングラウンドで、台湾に敗れた。しかし「この敗戦がターニングポイントだった」と六角彩子コーチ。「選手たちがそれまで見たことがないぐらい本気で悔しがっていて、優勝というのを明確に目標として再認識しました。それぞれの選手たちが優勝したい、勝ちたいといった言葉を口にするようになったという選手の大きな変化を見ることができました」。本池太一監督も「試合に敗れた後、選手とスタッフみんなで辺りが暗い中、街灯を頼って練習したことが印象的だった」と振り返った。
オープニングラウンドで2位に入った日本代表は決勝で再び台湾と対戦。接戦を制しつかみ取った栄冠に、選手の目からはうれし涙があふれた。「われわれは1度負けていて失うものは何もないという状態だったので・・・
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