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<第二の白球人生>木南了(元日本通運・捕手) 野球振興・普及に尽力 ミット製造と指導で伝える「楽しさ」と「競技人口増」

 

8月28日に社会人野球の最高峰レベルである都市対抗野球大会が開幕した。昨季まで10年、強豪・日本通運でプレーした元・司令塔が新たな事業を展開。野球への愛情は不変だ。
取材・文=尾辻剛

木南氏は1992年生まれ。千葉経大付高、帝京大、日本通運とアマチュア野球の強豪チームを渡り歩いてきた。今年4月、キャッチャーミットのブランド『to C』を立ち上げた[写真=尾辻剛]


小学2年から捕手


 帝京大時代にヤクルト青柳晃洋とバッテリーを組み、社会人野球の強豪・日本通運で10年間、捕手としてプレーし日本代表も経験した木南了氏は、昨年限りで現役を引退。今年3月に退社して独立すると、4月に「株式会社Bloom Path」を設立しキャッチャーミットのブランド『to C』を立ち上げた。自身の経験を基に、ミットは「手の延長線上にあってほしい。手の感覚をすごく大事にしています」と一体感を重視。不定期ながら指導も行うなど、野球界の発展に尽力している。

 幼稚園時代に軟式野球を始め、小学2年生から捕手を経験。投手とともに試合中は最も球に触れる機会が多いポジションであり「最初はボールに触れられるのがすごく楽しかったんです」という。投手のリード、配球、サインプレーや守備位置の指示……やるべきことが多く「グラウンドの監督」とも呼ばれるハードなポジション。責任を問われることも多いが、プレーを続けるうちに「どうやって考えて動くのかに本質が詰まっている」という捕手の魅力にのめり込んだ。

「同じ球種、コースのサインを出したとして、打たれれば不正解、抑えれば正解」と捕手の難しさを説明する。「要求したコースに投げられて打たれたのか、違うコースや甘くなって打たれたのかでも違う。どんな選択肢の中で、どんな球を選んだのかなど、いろいろな考えが出てきますし、迷うこともたくさんありました」。そんな苦しい状況でも・・・

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