2026年ワールド・ベースボール・クラシック準々決勝以降で日本と対戦する可能性のあるドミニカ共和国。フェルナンド・タティス・ジュニアやゲレーロ・ジュニアなど、大物メジャー・リーガーを数多く輩出している。果たして、どのようにスケールの大きな選手たちは育成されているのか。世界一決定戦で日本のライバルとなる中南米最強国ならではの育成環境を全4回でリポートしていく。 文=中島大輔 
2013年の第3回WBCで日本の3連覇を阻み、世界一に輝いたドミニカ共和国[写真=Getty Images]
一家の命運を背負って
侍ジャパンが2大会連続4度目の優勝を目指す第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、立ちはだかる強敵のひとつがドミニカ共和国だ。準々決勝以降で対戦する可能性のある同国は、歴代最強メンバーで臨んでくることが濃厚と見られる。
「ブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(ブルージェイズ)や
フアン・ソト(メッツ)、
フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)らが出場するから優勝するチャンスは大いにあるだろう」
第3回大会で母国に悲願の初優勝をもたらした元右腕投手のエディンソン・ボルケス(元ロイヤルズほか)はそう話した。
過去のドミニカ代表は強力打線を擁す一方でピッチャーに課題を残していたが、今回は2022年サイ・
ヤング賞投手のサンディ・
アルカンタラ(マーリンズ)や25年ナ・リーグ最多勝のフレディ・
ペラルタ(メッツ)、オールスター2度選出左腕のフランバー・バルデス(アストロズFA)ら投手陣にも一線級がそろう見込みだ。
近年のメジャー・リーグ(MLB)では多くのドミニカ人投手が活躍しているが、ボルケスがその背景を説明する。
「昔からドミニカ人が強い球を投げることができるのは、若いころから投げる力を養わせていくからだ。そうしてアルカンタラやエウリー・ペレス(マーリンズ)のように育てていく。毎年、選手たちを少しでも良くできるように努力しているんだ」
現役時代にWBC優勝やワールド・シリーズ制覇、ノーヒットノーランなど数々の栄光を手にしたボルケスは今、母国で少年たちの育成に携わっている。元
楽天右腕の
ケルビン・ヒメネスと共同経営し、国内最高峰の育成機関として名を馳せる「VKベースボールアカデミー」を昨夏訪れると、ドミニカが次々とスケールの大きな選手を生み出す土壌が見えてきた。
「俺は550万ドルでマーリンズに内定しているよ」
「俺はレッドソックスと550万ドルで約束を交わしている」
同アカデミーのプロ並みに整備された天然芝のグラウンドで練習を見学していると・・・
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