今春のセンバツは一般選考枠で、新潟勢が初めて2校選出となった。昨秋の北信越大会で初優勝を遂げたチームを指揮するのは、かつて聖地で活躍した「甲子園の申し子」である。「時代は新潟」。快進撃を誓っている。 取材・文=岡田浩人 写真=武山智史 
春夏を通じて初の甲子園で、初優勝を目標に。選手たちは意識高く取り組み「常勝軍団」への礎とする
歴史的瞬間に感慨
例年よりも多く積もった雪が、聖地への思いの深さ、そして真っ白な気持ちを代弁しているようだった。
1月30日。昨秋の北信越王者としてセンバツへの出場が決まり、春夏通じて甲子園初出場を決めた帝京長岡高。帝京高OBで、チームの指揮を執って6年目となる
芝草宇宙監督は出場決定の瞬間、湧き上がる感情をかみ締めるように呟いた。
「指導者になるまではこの『Teikyo』のユニフォームを着て甲子園のグラウンドに立つ、という姿はまったく頭になかった。きょうの長岡は雪も積もっていて特別な日。今日という日を忘れない。帝京長岡にとって、歴史的瞬間に自分がいられることに喜びを感じています」
帝京高のエースとして3度の甲子園出場を果たした芝草監督。3年生だった1987年には春8強、夏は4強に進出した。特に夏は東北高(宮城)との2回戦で無安打無得点試合を達成するなど3試合連続完封をマークし、まさしく甲子園の申し子となった。プロ入り後は
日本ハムなどで活躍。現役引退後は日本ハムのコーチやスカウトを歴任した。
転機は2018年。サッカーやバスケットボールで全国大会の上位常連として知られる帝京長岡高の野球部外部コーチとして招へいされた。帝京高校時代の恩師だった浅川節雄校長から「『サッカーやバスケは強いけど、野球がね……』と言われる。野球部を甲子園で勝てるチームに育ててほしい」と依頼を受けた。
20年春、監督に就任。記者会見で「帝京長岡を常勝軍団、甲子園で勝てるチームを目標にやっていく。新潟に腰を据えて全力でやらせていただく」と決意を語り・・・
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