タティース・ジュニアやゲレーロ・ジュニアなど大物メジャー・リーガーを数多く輩出しているのがドミニカ共和国だ。今年3月のWBCで日本のライバルとなりうる中南米最強国の育成環境をリポート。第3回は世界中から集まるスケールの大きな選手を育てる土壌を深掘りする。 文=中島大輔 写真=龍フェルケル 
毎年6〜8月に72試合制で行われるドミニカンサマーリーグ。世界中から潜在能力が高い選手が集まる
DSLにある数々の“伝説”
ドミニカ共和国にあるメジャー・リーグ(MLB)全30球団のアカデミーでは同国やベネズエラなど中南米各国をはじめ、アジアや欧州、アフリカのウガンダなど世界中から好素材が集められ、6〜8月に72試合制のドミニカンサマーリーグ(DSL)が開催される。2025年には22球団が2チームを派遣した。
MLBの七、八軍に当たり、メジャー・リーガーの卵が参戦するDSLには数々の“伝説”がある。本塁打性の打球を放った打者が意気揚々と三塁に走り出した……という類だ。
「起こり得る話ですね」
25年2月からパイレーツのアカデミーで指導する松坂賢コーチはそう頷いた。
「ドミニカではプロになるまで試合をやらないので、選手はカバー
リングや状況を見てのベースランニングなども知りません。日本では『この子、野球を知っているのか?』と言われますが、ドミニカのアカデミーでは野球を知らない選手を獲って教えていくのが前提です」
日本で言う「野球を知っている」選手とは・・・
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