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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】ヤクルト・山田哲人「上半身の形をキープしたまま、コースに対して出ていける。ヒザの柔軟性も抜群で、低めに逃げていく変化球も苦にしない」

 

定点観測したい日本を代表する巧打者で、過去に何度か解説をしたことがありますが、今回は約1年ぶりの登場となります。NPB史上最多、トリプルスリーを3度(2015、16、18年)も達成している山田哲人選手ですが、今季は.271の打率を見ても分かるように、決して彼本来のパフォーマンスというわけではなかったのではないでしょうか。それでも35本塁打の長打力に、98打点の勝負強さ、そして33盗塁はさすがですが……。

ヤクルト・山田哲人



【ポイント】上半身の形


 写真はホームランを打ったシーンのものです。以前の解説で山田選手の特徴として、胸からお腹にかけての上半身がしっかりしていて、余計な動きをせず、写真2の青の四角の形をキープしてスイングができることを解説しました。つまり、それが懐の深さと安定感につながっているのですが、今季のフォームも大きく足を上げても、上半身の四角はキープされていて、良さは変わらずのようです。足を上げる直前の写真2、足を高く上げた写真4、踏み込んだ写真7とほとんど目線もブレませんよね(ステップした際に多少の沈み込みがあるのは普通のことです)。何があっても崩れることのない、この形を持っている(持てている)ことが山田選手の最大の強みでしょう。

 この打席は低めに落ちていく変化球をとらえたシーンのようですが・・・

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連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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