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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】阪神・近本光司「右ヒザが柔らかく低めでも変化球でも対処可能。上半身の使い方もうまくバランスが取れている」

 

大卒、社会人出身選手ですから、即戦力が求められているとはいえ、159安打で長嶋茂雄(巨人軍終身名誉監督)さんが持っていたセ・リーグ新人安打記録を塗り替え、両リーグでも新人3位の記録ですから、驚くべき活躍でした。また、36盗塁で盗塁王獲得も素晴らしかったと思います。



【ポイント】大きく足を上げる


 静止画像で見ると、「こんなにも足を上げているんだ」と驚きました(写真3)。170センチ72キロですから、プロとしては小柄な選手で、大きく足(右足)を上げ、そこから足を下ろしていくエネルギーや反動を使って力負けしないことを考えているのでしょう。近本選手の打撃フォームの特徴の1つですが、良いところは足を上げた勢いで軸足が外側に向いてしまわずに、写真1の青で示した軸足(左足)の位置、内側への力の向きをキープができているところです(写真2〜写真7)。ここで軸足が外側に向いてしまっては、足を上げることでためようとしているパワーを大きくロスすることにつながってしまいます。しかし、近本選手の場合は写真3の形を見ても分かるように、この体にギュっとパワーがため込まれていますね。

 写真3のとき、肩のライン、胸のライン、腰のラインが平行なのもスムーズなスイング、回転とのちのちの正確なミートにつながっていくのですが・・・

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連続写真に見るプロのテクニック

連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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