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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】DeNA・平良拳太郎「腕の位置はサイドとスリークオーターの間で特徴がある。下半身の使い方がうまく、ボールにパワーをうまく伝えられている」

 

過去2シーズンは1年間を通して働いたわけではありませんが、13試合、14試合と先発し、それぞれ5勝をマークしました。今季もここまで先発ローテーションの一角を担い、8月14日時点で勝ち星こそ3勝にとどまっているものの、防御率1.72は7連勝中の巨人菅野智之選手(防御率は1.75)よりも良く、セ・リーグ1位の安定感です。大崩れする試合が少なく、QS率は100%。このままのパフォーマンスを維持し、打線の援護があれば、もっと勝ち星が伸びるのではないでしょうか。



【ポイント】特徴ある腕の角度


 腕の位置はサイドとスリークオーターの間で、非常に特徴のあるピッチャーだと思います。写真1〜写真4の始動は、一見するとセットポジションにも見えますが、動きの少ないノーワインドアップでしょう。プレートよりも前ですべての動作が完結しているために分かりづらいと思いますが、写真1では左足の位置を右足とはややずらし、斜めに構えて右腕をブラインドさせています。ここから素直に左足を上げたのが写真3で、ややヒザの高さ的には不十分にも感じますが、立ち姿のバランスは良く、写真4〜写真5でやや二段モーション気味に左足を上下させることでしっかりと軸足股関節に乗せていきます。ここまでの動きはとても良いと思います。

 写真6からホーム方向へドライブしていきますが、高い位置から低い位置への移動もパワーに変えていて、良いと思います。肩の位置がマウンドに平行に出ていくのは、サイド気味のピッチャーですから、これもOKでしょう。左足のランディング後は、横に回るのも、サイドの特徴ですね。ただし・・・

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連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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