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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】日本ハム・中田翔「振り上げて打球に角度をつけようという意識がもったいない。上から叩く意識を持つとボールとバットの接点が広がる」

 

日本を代表する右の大砲の1人で、とにかく得点力の高さは群を抜いています。今季も85試合終了時点で打率は.251(パ・リーグ21位)ながら27本塁打は1本差で同2位、打点に至っては2位の浅村栄斗(楽天)選手とともに、3位以下に20点差をつける驚異の88打点(つまり1位)です。アベレージというよりも、一発長打の意識で、これは振り上げるスイングにも表れています。本人も、チームも、これで良いという判断なのでしょう。100打点をコンスタント(※過去に4度記録)に挙げられる選手はそういるものではありません。今季は1試合1打点を上回るペースで、120試合制ですが、キャリアハイの110打点を超えてきそうです。浅村選手とのハイレベルなタイトル争いからも目が離せません。



【ポイント】バットの出し方


 従来のフォームよりも構え自体がややコンパクトになったように思います。写真1でバットを立てていますが、グリップの位置はトップの位置/写真7と比較してみてください)に置いており、ここからバットをややピッチャー方向へ倒すことでリズムを取ります/写真1〜写真7)。グリップをヒッチさせてタイミングを取るバッターもいますが、動きが大きいことがスイングの弊害になる場合もあり(※ただし、逆に巨人丸佳浩選手は大きい上下動が合っているので一概にどちらが正解とは言えません)、中田選手は動きの大きさを嫌い、この形を採用しているのでしょう。中田選手は反動など使わずともボールにコンタクトできれば打球は飛んでいきますからね。これで良いのだと思います。

 この打席ではベルト付近ですが、インコースの厳しいボールだったため・・・

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連続写真に見るプロのテクニック

連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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