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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】オリックス・田嶋大樹「ランディー・ジョンソンのように、もう少しヒジを下げても面白い。体の使い方はサイドやスリークオーター特有のもの」

 

手足の長い長身のサウスポーです。2018年のドラフト1位選手で、今季は先発ローテーションを守りました。勝ち星(4勝)には恵まれませんでしたが、今季の経験を経て、来季は山本由伸選手らに続く先発陣の柱の1人としてさらなる飛躍を期待したいですね。



【ポイント】スリークオーター


 右足があまり上がってこないのはまだ良いとしても、最初に気になるポイントが軸足(左足)の上に頭が乗ってこないことでしょうか。写真1の始動から、最も足が高く上がった写真3までの間、一度も軸足の上に頭が乗っかることがありません。一般的に、写真3で真っすぐに立つとき、軸足の上に頭が来て、一本の線のようになるのですが、田嶋選手にはこの瞬間がありません。どちらかというと、軸は右足側にあり、ここを中心にドライブ(並進運動)していくので、軸をくの字に倒すこともありません。完全に真上から投げ下ろすオーバーハンドの選手であれば、これらは注意が必要(つまり、真っすぐに立ち、その後、軸を倒さなければいけない)で改善を求めるところですが、田嶋選手の場合、スリークオーター気味の角度から腕が出てくるので、問題はないようです。

 これ以降の体の使い方を見ても、グラブも高く上がって肩のラインより少し上で(写真7)、並進運動中の肩のライン、腰のラインも地面に平行で、これはサイドスローやスリークオーターの選手の特有の使い方。いっそのこと・・・

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連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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