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連続写真に見るプロのテクニック

【連続写真】DeNA・ソト「ボールの軌道に合わせていきながらも、しっかりスイング。バットの出し方も良く、打球に角度をつけられる」

 

DeNA入団の2018年から2年連続で本塁打王に輝き、3シーズンで109本塁打、281打点(19年には打点王も獲得)とすぐに日本の野球に順応した助っ人です。昨オフの移籍もウワサされましたが、残留を決断しました。ベイスターズ打線に欠くことのできない選手ですが……今季はコロナ禍の影響で来日が遅れています。
(※3月12日現在DeNAはすべての外国人選手が来日できておらず。写真は昨シーズンのもの)

DeNA・ソト



【ポイント】トップの位置


 18年に41本塁打、19年に43本塁打したことからも分かるとおりの長距離砲ですが、打球に角度をつけるのがとてもうまいバッターです。多くの外国人選手に共通していて、アマチュアの選手も見習うことのできるポイントが、構えた写真1からグリップをトップに近い位置に置いておくことでしょう。MLBなど海外のリーグでは、手元で変化するボールが多いため、グリップのムダな動きを省くことが目的なのだと思います。グリップを上げ下げしたり、後ろに引くことでタイミングを取る選手もおり、どれが正解かは人それぞれなのですが、トップが遅れ気味で差し込まれたり、タイミングが合わないといった選手たちは一度、試してみるといいのではないでしょうか。

 グリップの位置だけではなく、軸足(右足)内側重心の下半身も構えた写真1からほぼ変わらず、軽く足を上げた写真3まで変化はわずかでムダな動きがありません。後ろの軸で回転したいという意識があり、ステップももともとあった位置に優しく下ろすだけ。打ちにいくときにやや沈み込むのは仕方がないのですが、ほとんど上下動もないところが日本の野球にアジャストできた大きな要因だと思います。

 ステップした写真6を見てください。いわゆる・・・

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連続写真に見るプロのテクニック

連続写真に見るプロのテクニック

元プロの野球解説者が現役選手の打撃フォーム、投球フォームを連続写真をもとに解説。

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