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DeNAの名物・試合前「セカンドアップ」に導入されたJBLのスピーカー

 

試合前に行われる「セカンドアップ」。DeNAでは音楽に合わせた新しい試みに挑戦している。この新メニューの詳細と、欠かすことのできない楽曲をビジター球場でも流すためのスピーカーに注目してみたい。
取材・文=滝川和臣、写真=大賀章好

アップメニューを一新させた音響装置


重さ約2キロでとてもコンパクト。遠征先にも持ち運びしやすく、砂塵などにも強い。球場使用に適したポータブルスピーカーだ


 ナイターが始まる1時間前の午後5時、球場内に流れていたBGMが切り替わる。流れてくるのはアップテンポなラテンのリズム。ベンチ前では曲に合わせて、DeNAの選手がウオーミングアップを始める。スタンドにいるファンの手拍子に合わせリズミカルにステップを踏み、とても楽しそうだ。

 今シーズン、横浜スタジアムでおなじみとなった光景は「セカンドアップ」という試合前のルーティンに、音楽を取り入れたもの。セカンドアップ自体はどの球団でも行われており、通常では打撃練習が終わってノックに入る前にもう一度体を動かすメニューとして組まれている。この型にはまったアップを四角純哉トレーナーは変えたいと考えた。

「昨年、12球団のトレーナー研修会があり、そこでスポーツリズムトレーニング協会の方が、子どもたちにそうしたメニューを教えていると聞き興味を持ちました。『これはウチの選手でもできるぞ』と」

四角純哉/しかく・じゅんや●1982年3月9日生まれ。香川県出身。四国IL/香川でトレーナー、トレーニングコーチとして経験を積み、2012年からDeNAのトレーナーを務める


 新しいセカンドアップは、春のキャンプから導入。これまでの日本的な「イチ、ニ、サン、シ」というテンポではなく、普段、ロッカールームで流れているような、自然と体が動いてしまうノリの良い曲を使って、ダンスとスポーツをオーバーラップさせた・・・

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