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道具の流儀 2017

中日・亀澤恭平 久保田スラッガーのグラブ&守備用手袋 さりげない“エロス”とこだわりのフィット感

 

プロ野球選手がこだわと誇りを持って愛用する、まさに“プロフェッショナル”なギアを紹介するこのコーナー。第2回の登場は、中日ドラゴンズの元気印である亀澤恭平。はつらつプレーが身上の、“らしさ”あふれる2つの用具に迫る。
取材・文=吉見淳司、写真=榎本郁也


 プロ野球はスポーツだが、多分にショー的な要素も含んでいる。約3〜4万人のファンが見つめるグラウンドで、いかに個性を発揮できるかは、プロとしての重要な仕事だ。

 ブルーが基調の中日で、亀澤恭平は異彩を放っている。バッティンググラブやリストバンドにあしらわれているカラーは、12球団でも珍しいグリーン。2014年オフに育成選手として3年間を過ごしたソフトバンクを自由契約となり、支配下選手での中日との契約を勝ち取った。名古屋での新居の壁紙が同色だったことなどがきっかけでラッキーカラーとなったが、「プロ野球選手としてファンに覚えてもらうことは大切。『グリーンといえば』と連想してくれるファンの方も増えたので、うれしいことですね」と語る。

 今回、持参してくれたのは守備用手袋とグラブ。どちらにもグリーンが採色されており、さらに守備用手袋には“亀”のイラストが刺しゅうされている。

「イラストを手の甲の部分に入れたのがこだわりです。さりげないエロスというか……(笑)。普段は見えないけど、ふとグラブを外したときに見えるようにしています」

 バットケースにも刻印されているこのイラストは、愛用している久保田スラッガーに特注して作ってもらったオリジナルのもの。「いくつか候補があったんですけど、これが一番、かわいいかっこいいかな、と」。明るいキャラクターで、ベンチを盛り上げるムードメーカーらしい遊び心のあるアイテムなのだ。

 もちろんこだわるのは見た目だけではない。平均的には1年に1つというサイクルで交換するというグラブは現在・・・

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道具の流儀

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プロフェッショナルたち(選手、コーチ、スタッフ含む)のこだわりの道具、ギアをクローズアップ。

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