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道具の流儀 2017

オリックス・駿太 SSKのグラブ 指先まで神経が届くようあえて作らぬ“ポケット”

 

俊足と強肩を生かした外野守備で幾度となく相手の攻撃の芽を摘んできた。4月19日時点でのプロ通算守備率は.989。そんな駿太がグラブに求めるのは、「いかに手の感覚を維持できるか」。そのこだわりのグラブとともにプロ7年目の今季、「あこがれの賞」であるゴールデン・グラブを目指している。
取材・文=鶴田成秀、写真=佐藤真一


 俊足を生かした広い守備範囲に強肩を持ち併せ、幾度となく長打を凡打に変えてきた。6年前の2011年。高卒新人ながら開幕スタメンに名を連ねたのも、高い守備力が評価されてのものだった。

 とはいえ、本格的に外野手を務めたのは高校時代から。そのため「どのグラブが良いとか、あんまり分からなかったんですよね」と振り返る。そんな中、プロ入り後に出合った1つのグラブに衝撃を受けた。

「プロ1年目に坂口さん(坂口智隆・現ヤクルト)のグラブを借りたときに、どんなボールも手に吸い付く感覚があって、すごいと思ったんです。グラブをはめているんですけど、手に近い感覚で。素手でボールを捕っているような感じだったんです」

元チームメートである坂口智隆[ヤクルト]のグラブを参考に指の長さを微調整。手の感覚を維持できる範囲で、できるだけ長くした


 以降、求めるのは「どれだけ手の感覚に近づけるか」だ。指先の長い外野手用グラブの中でも、より小さめのサイズを好むのは、そのためで「捕球できるか、できないかの球際がより大事になりますけど、捕れたかどうか分からないと握り替えにも影響しますから」。大事なのはグラブそのものの大きさではないのだ。さらに、その『手の感覚』を生かすため、型付けにも・・・

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