現在、中軸として燕打線けん引しているのがこの雄平だ。投手としてプロ入りし、2010年に野手へ転向。グラブへのこだわりは年を重ねるごとに増していき、2017年、いよいよニューモデルをデビューさせることに。自身のこだわりが詰まったグラブを紹介する。 取材・文=富田庸、写真=高塩隆、BBM 2014年に外野の定位置を手中に収めると、ここ数年は右翼に定着している。中堅を守るのは年間でも数える程度だ。
「ライトとセンターでは、打球の見え方がまったく違いますね。ライトだと斜めから打球を見ることができるけれど、センターは真正面の打球だと遠近感がつかみづらい。特に振り切ったけれど詰まって前に落ちるような打球が難しいです」
走者が塁上にいる際、外野手が打球を後ろにそらしてしまえば、失点は免れない。球際での打球処理も要求されるのが外野手だ。そのためには、意のままに操れるグラブでなければいけない。そんな思いが実際の形となったのが、2017年から新たに使い始めたこのグラブだった。
「これまで使用していたグラブはウエブがいわゆるT字型で、両サイドに網目が入ったものでした。でも僕は、グラブの先を斜めに折りたいタイプなんです。折らないと、どうしてもボールが抜けてしまう気がして」
そんな話をミズノの担当者にしたところ、「こういう形はどうですか?」と提案されたのが、ウエブのラインがこれまで使用してきたものと異なるタイプ。上の写真で分かるとおり、斜めのラインが入っている。このラインに沿って親指側に折ることで・・・
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