7月6日に一軍デビューを果たして以降、ペナントレース終盤戦は投手力を前面に押し出して、Aクラス死守を目指したチームにとって、欠かすことのできない重要な先発ローテーション投手の1人となった。ここ数年は巨人にいなかったタイプの150キロ超剛腕・畠世周を支えているのは、不器用ゆえのただ1つのグラブと、“デサント”ロゴがひと際目を引く、先人たちも愛したモデルだった。 取材・文=坂本匠、写真=高塩隆 黒ベースのスパイクに、白にオレンジの太めの縁取りが施された馴染じみの“デサント”マークが潔い(上写真)。スパイク側面のデザインに注目すると、オリジナルのラインを強調するか、ブランドロゴを配するか、その合わせ技か、一般的に大きく3通りに分かれるのだが、「めちゃくちゃ目立ちますよね」と畠世周本人も驚くように、他社のそれと比較しても、より余分な装飾を排除したデサントの直球勝負が、新鮮に映る。
近大在学中から同社製品を愛用する畠が、躍進を見せたのが7月以降のことだ。昨秋のドラフト直後に受けた手術(右ヒジのクリーニング手術)の影響で、キャンプは三軍スタートと出遅れはしたが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン