昨季は中継ぎ、第2先発としても力を発揮した右腕。理想の投球スタイルへ、探究心は尽きることがない。必要だと思えば、グラブだって大胆に見直す。新たな挑戦はまだ、始まったばかりだ。 取材・文=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭 常勝軍団に欠かせないピースとして、プロ8年目を迎えた。自宅にマウンドを作ったり、一風変わったトレーニングを取り入れてみたり、投手・
武田翔太は探究心が強い。そんな右腕がプロ入り後、いろいろなメーカーを試したうえで選んだ久保田スラッガーのグラブは毎年、少しずつ変化を見せる。重要視しているのは「自分の投げ方に合った形」。体が変われば、フォームも変わる。それに合わせてグラブにも改良を加えていく。
今季は特に、打者からの“見られ方”も意識した。「2色使いだと、投球のクセも出やすいのかなと思って。例えば、黒に黄色だと黄色が映える。細かいところも気になるようになりました」。2017年は黒の革に赤色の紐、18年は黒の革に黄色の紐だったが、今年は紐も黒に統一した。「文字が立ったら真っすぐとか、ななめになったら変化球とか、見ている人は見ている」と、グラブ側面にある刺しゅう「Takesho 18」も、黒色のインクで塗りつぶすほどの徹底ぶりだ。
開幕前にも手を加えた。例年、軽めのグラブを使用していたが、投球時の左半身に・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン