6月27日現在、10個の盗塁を決め、その成功率は.909。打ったヒットの約27%が内野安打だ。もちろんセンターでも広い守備範囲を誇るカープの韋駄天・野間峻祥。スピードを武器とするそのプレースタイルの基盤は、何と言っても足元にあると言っていいだろう。その足元を支える、スパイクへのこだわりを聞いた。 取材・文=藤本泰祐 写真=松村真行 サヨナラ打を放って野間がお立ち台に上がった日(5月31日、
阪神戦=マツダ
広島)、こんなシーンがあった。例によって、祝福の「バケツシャワー」を浴びせようと、お立ち台に忍び寄る仲良しの
鈴木誠也と
西川龍馬……。だが気配を察した野間は、シャワーをスルッとよけてしまった。微妙な空気の場内を尻目に、スパイクを脱いで脇によけた野間は、自らペットボトルの水をかぶった。
野間がこのような行動をとった理由は、スパイクをびしょ濡れにしたくなかったから。場内の盛り上がりに水を差しても、スパイクに水はかけられたくなかったわけだ。野間がいかにこの道具を大事に考えているかがうかがえる。
現在使用しているスパイクは、アシックス製。毎年オフに足型を取り、それをもとにオリジナルのものを作ってもらっている。「インソールを含めて足にぴったりくるので・・・
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