プロデビューは西武入団直後の18歳のとき。大映・谷本稔以来51年ぶりとなる高卒新人捕手開幕戦先発を飾り、以降、日本を代表する捕手へと成長を遂げた。今季より巨人に移籍し、5年ぶりのV奪回を目指すチームでキャリアを存分に発揮している。そんな名手のパフォーマンスを支えるミットにクローズアップする。 取材・文=坂本匠 写真=桜井ひとし 交流戦をセ・リーグトップの順位(3位)で終え、この間に一気に首位浮上、その後の連勝で2位に9.5ゲーム差をつけて前半戦を終えたチームの、躍進の立役者といってもいいだろう。交流戦期間中に先発マスクの機会を増やし、登録抹消(腰の違和感)明けの
菅野智之を見事にリード。先発ローテーション入りしたばかりの若手も巧みに操縦して白星に貢献する
炭谷銀仁朗だ。捕手3人体制成功のキーマンの、命とも言えるキャッチャーミットは、プロ14年目現在、行き着くところまで行き着いている。
西武在籍時の昨年、使用メーカーを入団時のミズノに戻した。現在試合で使用するミットは、かなりの数のサンプルから選択したもので、小学6年時からキャッチャーをメーンとする炭谷の、さすがのこだわりが詰まっている。
「まずは素手の感覚で捕りたいと考えています。人さし指の衝撃を和らげるために、スポンジが入っている場合が多いのですが、それも僕はいらない。痛かろうが、とにかく素手感覚。だから、自然と・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン