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道具の流儀 2019

巨人・炭谷銀仁朗 ミズノのキャッチャーミット 小さくて、軽量で、浅め。送球動作に徹底的にフォーカス

 

プロデビューは西武入団直後の18歳のとき。大映・谷本稔以来51年ぶりとなる高卒新人捕手開幕戦先発を飾り、以降、日本を代表する捕手へと成長を遂げた。今季より巨人に移籍し、5年ぶりのV奪回を目指すチームでキャリアを存分に発揮している。そんな名手のパフォーマンスを支えるミットにクローズアップする。
取材・文=坂本匠 写真=桜井ひとし


 交流戦をセ・リーグトップの順位(3位)で終え、この間に一気に首位浮上、その後の連勝で2位に9.5ゲーム差をつけて前半戦を終えたチームの、躍進の立役者といってもいいだろう。交流戦期間中に先発マスクの機会を増やし、登録抹消(腰の違和感)明けの菅野智之を見事にリード。先発ローテーション入りしたばかりの若手も巧みに操縦して白星に貢献する炭谷銀仁朗だ。捕手3人体制成功のキーマンの、命とも言えるキャッチャーミットは、プロ14年目現在、行き着くところまで行き着いている。

 西武在籍時の昨年、使用メーカーを入団時のミズノに戻した。現在試合で使用するミットは、かなりの数のサンプルから選択したもので、小学6年時からキャッチャーをメーンとする炭谷の、さすがのこだわりが詰まっている。

「まずは素手の感覚で捕りたいと考えています。人さし指の衝撃を和らげるために、スポンジが入っている場合が多いのですが、それも僕はいらない。痛かろうが、とにかく素手感覚。だから、自然と・・・

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