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道具の流儀 2019

中日・ビシエド OLD HICKORYの少年用バット&Victusのバット トレーニングで使用の短いバットは京田陽太から“息子へのプレゼント”

 

中日加入3年目の2018年は最多安打と首位打者の2冠を獲得。今季もドラゴンズの四番に座り、CS出場を目指すチームに欠くことのできない得点源だ。そんな主砲が愛用する2つのバットを紹介しよう。「日本でも広めてほしい」と言う米・ビクタス社製の試合用バットと、何とも可愛らしいオレンジの少年用バット。いま、この2本のバットが手放せないのだと言う。
通訳=桂川昇[中日] 取材・文=坂本匠 写真=小倉元司、BBM


 ペナントレース開幕から2カ月、6月に入り、中日の主砲・ビシエドの試合前トレーニングに、新たなドリル(メニュー)が追加された。ダッグアウトを出て、まず行うのがこのドリル。バックネットに設置された打撃スペースに立ち、リナレス巡回打撃コーチがセットしたボール(いわゆる置きティー)を、集球ネットに向かって1球1球丁寧に、動きを確かめるように弾き返していく……。こう書くと、何ら変哲のない練習に思えるが、このとき、ビシエドが手にしているバットが興味深い。上写真のオールドヒッコリーのオレンジバットがそれで、試合で使うもの(後述)よりも15センチは短いだろうか。185センチと大柄なビシエドが持つと、アンバランスさが際立つ。

「いつかは忘れたけど、このバットは京田(京田陽太)が僕の息子に、とプレゼントしてくれたものなんだ。息子は・・・

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