勝負の世界で生きるからこそ、道具に対して譲れぬ思いがある──。選手たちの“こだわり”の逸品を紹介する『道具の流儀』を隔週連載でスタート。第1回はロッテにFA移籍した福田秀平のグラブだ。外野手に転向時から愛用を続けている“相棒”は主戦場が移っても変わることはない。 取材・文=鶴田成秀、写真=内田孝治 手にしたグラブを見つめながら、ポツリと口にする。
「まさに相棒なんです。これに勝つほど、信頼あるグラブをつくれていない」
使い始めたのは、外野手に転向した2010年のシーズン。今季11シーズン目を迎えるグラブは、幾多の打球を捕球した“黒ずんだ革”が長い戦歴を物語る。
こだわりのグラブの始まりは、
ソフトバンク時代の先輩・
城所龍磨にグラブを借りたこと。「城所さんにグラブをはめさせてもらって、『捕りやすい!』と驚いて。それで、メーカーさんに頼んで同じようにつくってもらいました」。使用するグラブの第一条件にフィット感などの“感覚”を持つからこその“一目ぼれ”だった。
ただ、すべてを城所のグラブと同じにしたわけではない・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン