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道具の流儀 2022

中日・木下拓哉 ミズノのキャッチャーミット 大きく、深く、柔らかく。“捕る”ことを重視したミット

 

投手王国と言われて投手陣の評価が高い中日だが、それをリードしている、この男の存在を忘れてはならない。気は優しくて力持ち、いつも笑顔を忘れない捕手の鑑だ。今季でプロ7年目の30歳。大野雄大柳裕也も、木下拓也の構えるミットを目掛けて黙々と腕を振っている。
取材・文=牧野正 写真=榎本郁也

「すべてはボールを捕ることから」と木下拓。見るからに柔らかくてポケットが深めのミットだ


 数年前までは正捕手不在が大きな課題と言われていた中日だが、今やそんな声は聞かれない。木下拓哉がいるからだ。投手陣を巧みにリードし、パンチ力のある打撃も大きな魅力。強肩強打の頼れる女房役だ。

 高知商高の入学当初は投手だった。ところが2年生になるころ、同級生の捕手が体調を崩したことから木下拓のキャッチャー人生が始まった。

「初めて背番号2をもらったのは2年の夏ですね。本当はエースになりたかったんですけど、同級生に公文(公文克彦。現西武)がいたので、監督としては捕手に回したかったのかもしれません」

 ただ・・・

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