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道具の流儀 2022

阪神・島田海吏 ミズノのバット 同じスピードを維持するために試行錯誤で行きついた白黒バット

 

初めて1年間一軍でシーズンを戦い抜くのは未知の世界。夏場にどういう疲れが出てくるのか……。そのときにどういう対応をするか。道具にも工夫を凝らし試行錯誤してみる。実はそれが新しい自分と、ベーシックな自分を見つけるきっかけにもなった。
取材・文=椎屋博幸 写真=毛受亮介、BBM

左右の投手に合わせ2種類のバットで対応


 今季自己最多の123試合に出場。6月からはスタメン出場が多くなり、1年を通じて試合に出続けた印象がある。初めて経験する長丁場。日々の疲労が蓄積され、夏場に入り、思うようなバットスイングができなくなった。現状を維持しながら、さらに上を目指していくためには……だからこそ、何かを変える決心をした。それがバットであった。

「左投手をまったく打てなくて『どうしたものか』と。気持ち的な部分でバットを変えてみようと思い、黒色のバットから白いバットに変更してみました」

 自分の思い描いたミートポイントで打てない日々が続いていた。当然、それは自分の疲労や体力のせいで、バットには問題はないことは重々に分かっていた。しかし、気分転換という意味を込めて、まずは色で気持ちを変えた。その中で・・・

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