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豊田泰光のオレが許さん!

プロ野球は日本人の生きがいだったのに…

 

 クソ暑い日が続いていますが、都市対抗が今年は、このクソ暑い時期に開かれています(東京ドーム)。ここのところ、開催時期がマチマチで、夏の風物詩なんて表現も使えなくなっていましたが、やっぱり、この大会は、この時期でなくっちゃね。

 7月16日のホンダ-TDK戦でホンダの西郷泰之内野手が大会タイの通算14号本塁打を放ちました。彼は96年のアトランタ五輪組で、オレなんかが技術指導をした選手です。まだやってるんですねえ。懐かしかったですよ、ホント。今年で40歳になるとか。当時のメンバーには谷(巨人)、松中(ソフトバンク)、井口(ロッテ)らがいますが、3人は立派な一軍戦力。アトランタの“銀組”は結構しぶといのです。

 西郷君は「彼らは別の世界の人」なんて言ってますが、内心は「アイツらがやってるんだからオレも」という気持ちだと思いますよ。プロアマ問わず野球は、人を元気にさせるんです。

大スター・大下弘が子どもたちに入場券を買ってやり、配る姿に感動

 だからオレも老骨にムチ打って、少年野球の指導に出かけるんです。子どもたちに一生を元気に過ごすことができる野球の楽しさを知ってもらうために。7月1日、西武ドームでの「ライオンズクラシック 2012 稲尾和久生誕75周年永久欠番メモリアルゲーム」の開会式に出席したことは書きましたが、実はこの日、早朝に水戸の少年野球の開会式に出て、それから息子に車をブッ飛ばしてもらって西武ドームのセレモニーに何とか間に合わせたのです。子どもたちとの約束を破るワケにはいかんもの。

 ここをプロ野球関係者はどれぐらい分かっているのか。「高校野球は好きだけど、プロ野球はつまんない」なんて言う子どもたちが増えてしまったら(その兆しアリ!)、プロ野球は立場ないでしょうが。少年たちがしっかりした足場になってくれんとプロ野球の基礎は実にモロいものになってしまいます。

 12日のオーナー会議で加藤コミッショナーが再任されましたが、この会議に対してオレが不満だったのは・・・

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