ロンドン五輪は、審判の判定でゴタゴタ続きですねえ。
どうしても採点競技というのは、モメがちなのですが、それをできるだけ公平にしようというので、いらんことを考えると柔道のようにさらにワケの分からんことになってしまう。“場外審判”なんて置いたら、面倒を起こすだけでしょうが。体操の男子団体もそう。内村航平君の仏頂面づらなんてだれも見たくないのに、採点競技は、そういうシラケた場面を作ってしまいます(個人総合では笑顔!)。そこへいくと、個人のはじき出した数字がすべてという競技というのはスッキリしていていいですよねえ。水泳、陸上などですよ。女子のアーチェリーも良かったよねえ。
考えてみると野球というのは、採点競技と個人のはじき出す数字で争う競技の中間にありますよね。ストライク、ボール、アウト、セーフは審判の判定ですが、打球がフェンスを超えてしまえば無条件に点が入る。サッカーのゴールと一緒です。野球の場合、クソボールでもヒットされるし、ど真ん中でも空振りすることがある。このアバウトさ(?)は、人間臭くていい。日本人やアメリカ人は、この中間のスポーツが好きなのかもしれません。サヨナラ勝ちというのもあるし。
狭き門北関東大会を自信で勝ち抜いた! 日本人の好きな、この野球の原点とも言うべき夏の甲子園が8月8日から始まりました。今週号は、夏の甲子園の年代別勢力図がメーンの特集だそうですが、今回はオレの高校野球体験を語ってみましょう。古い読者には聞きあきた話でしょうが、最近この欄を読み始めた方には「え〜っ、そんなこともあったの」と珍しさを感じてもらえるかもしれません。語ってみる価値は少しはあるでしょう。
いま思い返すとね、水戸商での3年間は、まだ子どもの年齢なのに人生勉強の連続だったような気がします。まず、水戸商受験からつまずきました。学区の関係で、オレの住んでる大子町の中学生は、水戸商の全日制(普通の昼間のコース)は受けられんのです。ただ、定時制(夜間の4年コース)はどこからでも受けられる。ここから全日制への編入は不可能ではない。
仕方がないからオレはいったん定時制に入学して、野球部で練習しながら編入試験の猛勉強をやりました。人生であれほど集中的に勉強したことはありませんでした。何とか試験をパスしたのですが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン