プレーのミスで殴られたらたまったものではない、信じられない暴力だ
今週は、野球とは直接関係ありませんが(実は大アリです)、あの大阪の市立桜宮高のバスケット部顧問の教諭(47歳)の暴力事件に触れざるを得ません。いや、マジにまだこんなとんでもない奴がいたんだと、信じられん気持ちですよ。戦前の軍隊の兵営の話じゃないですか、まるで。
30発も殴るというんだから、これはもう論外と言うべきでしょう。自殺した2年生の部員(17歳)は本当にかわいそうです。プレー中のミスに文句をつけて殴るというのだからたまりません。オレなんか殴られっ放しになるよ、高校時代は未熟だもの。でも、オレはミスをしても監督や部長に1度も殴られたことはありませんでした。
先生という方々は、こういうふうに考えたことはないんでしょうか。「生徒を殴るというのは、その親を殴ることになるのだ」と。自分の子どもが理不尽に殴られるというのは、育てた親の名誉が踏みにじられることになるのですよ!
水戸商の部長や監督はそのことをわきまえていたのです。オレの高校時代から60年もたっているのに、いまの教師の頭の中は、むしろ戦前の70年前に戻っちゃっている。恐ろしいことですよ。
抵抗することのできない(階級が下の)兵隊をいたぶる下士官根性ほど醜いものはありません。
どうしてこんな下士官根性がよみがえっちゃったのかねえ。いまだに、桜宮高の教師の氏名は報道されてませんが(1月18日現在)、このオッサン、どうするつもりなんでしょう。ダンマリで通すのは卑怯です。
元
巨人の
桑田真澄君が新聞のインタビューで「体罰を受けなかった高校時代(PL学園高)に一番成長しました」と語っていましたが、世の暴力先生たちよ、彼の声を何と聞く?
彼は「『服従』で師弟が結びつく時代は終わりました」とも。何の権利、根拠があって子どもに服従を強いるんでしょうねえ、暴力先生たちよ。
先に「子を殴るのは親を殴ることだ」と書きましたが、生徒に問題があると思ったら、その教師はどうしてすぐ親に連絡しないのでしょう。親に事情を話して、どうすれば生徒がよくなるか、教師と親で考えればいいじゃないですか。殴る前に教師にはやらなくちゃいけないことがいっぱいあるんですよ。そこを省いて殴っちゃうというのは、教師として最悪の怠慢でしょう。オレはいつもここで、面倒くさがることが野球(プレーも運営も)では一番の大敵と書いてますが、人生も同じですよ。暴力先生たちよ、分かったか!
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明るい話題に移りましょう・・・
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