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豊田泰光のオレが許さん!

変化球にまつわる話あれこれ

 

 週刊朝日の5月31日号の「週刊図書館」のページで亀和田武さんが「週ベ」を1冊丸ごと批評紹介してましたね。対象は5月20日号。長嶋さんと松井が表紙のヤツです。亀和田さんの文章の最後の方でオレの名前が突然出てきまして「『オレが許さん!』は今週で連載985回を数える」とありました。オレは、自分で言うのもナンですが、この数字に反応しちゃいました。「そうだ、もうこんな回数になったんだ」と。「週ベ」の読者でない人も、ここを読んだら「野球雑誌に、そんなロングランのコラムがあったんだ」と何がしかの感慨を催したことでしょう。まさに「継続は力なり」です。自画自賛してるみたいで申し訳ないけど、この紹介はありがたかったなあ。

 人間なんて、自分の経験したことしか書けないもので、そのオレの経験がちょっと面白くて珍しいということでこれだけ続いたのでしょうが、オレもね、野球界の現状をアレコレ言うときよりも、自分の経験をベースにした「元プロとしての話」をするときの方が、やっぱり楽しいのです。

 今週の「週ベ」は変化球の特集だそうですが、オレの変化球体験、変化球論を少し書いてみましょう。

外角低めへのストレートに自信があるなら変化球は2つで十分なのだ


 先週号で東急の米川泰夫さんのカーブに腰を抜かした話を書きましたが、プロの打者にとってはね、変化球を打てるようになることも大事ですけど、それ以上に大事なことは、相手投手の一番速い球を打つ、これなんです・・・

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豊田泰光の“オレが許さん”

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