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ヤクルト・西浦直亨内野手 初めて先頭に立つ春/リーダーの決意

 

自身の成長がチームのためになる



 自覚と責任を持って、チームを引っ張る。6年目の西浦直亨が春季キャンプのキャプテンに任命された。昨季までは選手会長の中村悠平がキャプテンを兼任していたが、小川淳司監督の「シーズンに入ればプレーに集中させたい」との意向から廃止に。だが、春季キャンプ限定で西浦がチームの先頭に立つ。

「先頭に立ってやれ、ということだと思うので頑張りたい」

 さらなる成長に向けて、貴重な経験にもなる。昨季は遊撃手のレギュラーに定着し、規定打席にも到達。いずれもキャリアハイとなる、138試合出場、打率.242(規定打席到達以上)、10本塁打、55打点を記録し「ケガをしないで1年間出られたのはよかった。体のケアには一番気を使いました。充実して、学ぶことの多い1年だった」。小川監督は「視野を広くしていけば、野球にプラスになるという思いを込めて」と狙いを明かしており、今季もチームの中心となることを期待している。

 オフシーズンは、青木宣親のもとで己を磨いた。「打撃や、野球への考え方を聞いてみたい」と13年目の上田剛史、2年目の村上宗隆宮本丈とともにアメリカ・ロサンゼルスで約3週間の自主トレを敢行。体幹トレーニングなどで徹底的に追い込み、「メジャー流」でレベルアップを図った。

 小川監督から「声を出してみんなを引っ張ってくれ」と言葉を掛けられた。西浦の成長は必ずやチームのプラスとなり、4年ぶりのV奪回につながるはずだ。

写真=BBM
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