新外国人右腕に厳しい現実が突きつけられた。先発の一角を期待された
ディッキー・ゴンザレスはわずか2試合に先発しただけで未勝利のまま二軍に降格。入団会見では12〜15勝を目標に掲げていた右腕には試練の日々が続く。今季初登板となった3月31日の
オリックス戦(QVCマリン)は5回10安打4失点と精彩を欠いた。不調のために再調整を命じられ、4月14日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で再びチャンスをもらう。3月20日のオープン戦では6回無失点。相性の良い同じ球場で意地を見せたかったが4回6安打2失点とまたしても期待に応えられなかった。
ゴンザレスは「調子自体は悪くなかった。低めに球が決まっていたが安打になってしまった部分もあった」と淡々と話した。しかし伊東監督は「走者を出してからの投球。相手はスキを突いてくる。修正しないと難しい。足の速い選手はどんどん走ってくる」と指摘し、4月15日に再び出場選手登録を抹消した。首脳陣はゴンザレスに対し無期限での二軍調整を決めた。渡辺も4月21日に負傷のために登録を外れており、先発ローテーションの台所事情は苦しくなってきた。コマ不足の解消のため、チームは昨季まで
中日でプレーしたネルソンの獲得を検討していることが判明。ゴンザレスの置かれている状況が厳しくなってきている。齊藤投手コーチは「クイックとスライダーのキレをもう一回身につけてきてほしい」と話した。
それでも4月22日のイースタン・リーグ、
楽天戦(
ロッテ浦和)も6回7失点と調子が上がってこない。シーズンを乗り切るためには助っ人の力が必要だ。かつて
巨人で輝いた右腕の復活はなるか。