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桧山進次郎 外野手 #24

ベテランならではの経験と読みで

 



 同一リーグ戦になっても「代打の神様」に期待がかかる。チームは交流戦を5年ぶりに勝ち越した。その勢いを象徴するシーンを演出したのがベテラン桧山進次のバットだった。

「あの試合は、みんなが作ったチャンスだし、自分の前でナリ(今成亮太)が1人返してくれた。自分も続かないといけなかったし必死だったよ」

 6月2日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)は、6回までパディーヤにわずか2安打に抑えられていた。7回一死二、三塁で代打今成の犠飛で同点。ここで桧山の登場だった。

 二死二塁。メジャー108勝右腕の1ボール1ストライクからの3球目。高めの真っすぐに振り負けず右中間二塁打を放ったのだ。続く柴田のV打によって鮮やかな逆転勝ちを手に入れた。

 昨年4月19日以来の首位の座についた試合は、桧山の存在が際立った。1打席で結果を出すのは至難。しかし、このゲームもベンチ裏で「ボールを微妙に動かす投球をモニターで見ていた」とパディーヤ撃ちをイメージしていたのだ。

 プロ23年目。毎日の打撃練習でも立つ位置を変えて速いボールを打つ練習をしている。さらにバットを握るポイントを工夫するなど、ベテランらしい準備と読みが結果につながっているといえるだろう。「速い球に負けないこと。それと自分のスイングをすることだね」

 昨オフは和田監督の強い要請によって現役続行が決まった。首位を狙うチームに代打の神様、桧山のバットは欠かせない。「まだまだここから……」。大一番になるほど勝負強いベテランの貢献度がチームのバロメーターになる。
週べ・オーロラビジョン

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週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

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