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服部泰卓 投手 #20 & 中郷大樹 投手 #38

躍進支える左右の頼れる存在

 



 交流戦を終えてパ・リーグ首位を守るチームにとって欠かせない中継ぎの2人だ。服部泰卓中郷大樹の両投手。継投で接戦を勝ち抜く今季の戦い方を考えれば、この2人の存在なくしては語れない。交流戦終了時、ちょうど今季60試合を消化した時点で服部は18試合で防御率は0.93、中郷も23試合に登板と奮投し、チームの躍進を支えている。

 両者の活躍が最も象徴的だったのが6月1日の巨人戦(QVCマリン)だ。先発の成瀬が7回途中2失点。3対2の7回一死二、三塁で救援した2番手の中郷は長野を一飛に打ち取った。3番手の服部は続く阿部を四球で出したものの、最後は村田を中飛でしのいだ。伊東監督が「今日はあの2人」と絶賛した活躍が光り、巨人との首位対決で2連勝。ロッテは今季14度目の1点差勝利で連勝を6に伸ばした。服部は「良い集中力を保てている」と話し、中郷も「自分の仕事をやるだけ」と頼もしい。

 6年目左腕の服部は昨季、一軍登板なし。今季は開幕一軍入りをつかんだ。出場選手登録を外れた時期もあったが仕事を果たしている。「打者を一人ひとり(打ち取ろう)と思い、マウンドで集中している。1試合、1試合。1球、1球の積み重ねですね」と柔らかな笑みを浮かべる。

 7年目右腕の中郷は昨季、自己最多の44試合に登板し結果を残した。期待の高まる今季は救援の中心選手として信頼は大きい。2回以上を投げることもあり、イニングまたぎを求められることもある。「一軍の仲間と投げられて緊張感がある」と充実した表情。頼りになる左右の中継ぎの柱を擁するロッテ。この2人の出来が、チームの浮沈を握る。
オーロラビジョン

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