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石山泰稚 投手 #12

球宴にも選出されたセットアッパー

 



 セットアッパーとして今やチームに欠かせない存在となっているのが、ドライチ右腕の石山泰稚だ。7月3日現在で25試合に登板し、1勝(0敗)10ホールド、防御率2.77。「自分としてはまだまだですが、がむしゃらに緊張感を持って臨めています。(試合の競った)いい場面で投げさせてもらっているので、その経験が財産になっています」と何度もうなずいた。

 オープン戦では先発としてマウンドに立ったが、調整の難しさを実感。満足のいく結果を残せず、開幕二軍スタートとなった。だが、4月13日に出場選手登録されると、好投を続け、チームの信頼をつかんだ。「ファームでは一軍で投げたいという一心でした」。同期入団の和製ノーラン・ライアンこと小川が活躍する姿に焦りを覚えつつも、その不安を打ち消すべく練習に打ち込んだ。「ライアンは先発で結果を残していてすごい。年下だけど刺激になるし、負けていられない」。仲間でありライバルでもあるが、互いにマウンドでの気持ちの持ち方や変化球の握りなどを教え合っているという。

 プロ1年目で球宴の出場も決まった。当初はフレッシュオールスターに出場する予定だったが、全セの原監督に活躍を認められ、監督推薦で選出された。「なかなか味わえない舞台だと思うので、うれしいというのが率直な気持ち。まさか選ばれるとは思っていなかったので、びっくりしています」と笑顔。並み居るパ・リーグの強打者との対戦に早くも思いを馳せ、

「出てくるのはパのチームの四番だったり、主力ばかり。自分の力を出し切って、一番(打者)から九番まで全部抑えたい」と意気込んでいた。
オーロラビジョン

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