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池山隆寛 コーチ #96

ヤクルト 池山隆寛コーチ バレンティンの前後の打者が重要

 



 池山隆寛コーチは四番バレンティンの前後を打つ打者をキーマンに挙げた。打率.303、34本塁打、75打点(7月31日現在)の助っ人に対する相手投手へのマークは当然厳しいものになる。状況によっては勝負すらしてくれない場合も。そのため、三番打者の出塁率と走者をかえすための五番打者の確実性が重要になってくるという。三番はミレッジ、五番は川端や畠山が務めることが多い。

 その中でも特に奮起を期待しているのが畠山だ。「彼は本来四番を打っているはずの打者。バレンティンに四番を奪われている状況なんで、大砲2人がそろって状態を上げて、今まで以上に打ってくれるようになれば」。打撃不振のため6月17日に二軍落ちを経験した畠山だが、7月5日に出場選手登録されると徐々に調子を上げてきた。だが、「打球が上がったときに詰まってしまっていたり、当たりが良くても野手の正面を突くことがある」と指摘。体のキレを出すことが重要という。

 シーズン中の取り組みは選手個々の打撃の状態や体調のチェックだ。「夏場になると暑さとの勝負にもなる。今の暑さはバカにできない」と選手の観察は怠らない。球宴期間中の3日間の練習も、ナインの体調を見ながら打ち込みを行った。「状態の悪い選手は一息入れて、状態を上げるチャンス。後半に向けていい期間になった」

 7月を終えてチーム打率こそ.245だが、長打率は.370、出塁率は.316。山田、上田の一、二番が固定され、川端の復帰により、層も厚くなった。今季から変更された“飛ぶボール”については、「打者が強気で攻めていけるという気持ちの問題が一番大きい」とした。
オーロラビジョン

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