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木谷良平 投手 #16

先発ローテ入りをつかみかけている

 



 プロ2年目の木谷良平が一軍初マウンドに上ったのは、6月3日ロッテ戦(QVCマリン)の5回だった。味方の失策や四球などで走者を得点圏に進めるピンチを作ったが、3回を2安打無失点と上々のデビュー。「ランナーが出たが、このイニングは絶対守ってやるという強い気持ちだった。1イニング1イニング投げていたら結果3回投げられたという感じ。ようやくプロになれたな、と思いました」と笑顔を見せた。

 先発陣のコマ不足の影響で、スターターの大役が回ってきたのが、8月16日の阪神戦(京セラドーム)だった。試合前には「初登板ではないので、その点は大きい。中継ぎと同じ気持ちで、行けるところまで行きたい」と気合を入れてマウンドに向かった。4回まで完璧な投球を見せたが、5回に許した新井貴への初安打がまさかの同点弾。7回3安打1失点と好投したが、援護に恵まれず敗戦した。「ストライク先行でいけたのは良かった。これが続けば自信になると思う」と先発としても手応えをつかんだ。

 2度目の先発は同23日の広島戦(マツダ広島)。3回に5点を奪われるなど前回登板とは違い、5回途中6失点で2敗目を喫した。「走者を置いた場面で高めに投げてしまった。(上体の)つっこみが早かった」と反省した。リベンジを果たしたのは同30日のDeNA戦(神宮)だ。7回途中を2失点で念願の先発初勝利。打っても2安打をマークするなど、「打つのも投げるのも攻める気持ちは一緒」と頼もしかった。

 9月12日現在で、24試合に登板し2勝3敗。来年も先発ローテに残るためには、今後の先発試合でも結果を残したいところだ。
オーロラビジョン

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