高知・安芸の秋季キャンプで目立ったのは
西田直斗だった。
掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC)から「自分の形にもっていく集中力と粘りは大したものだ」と高い評価を得た。
今秋キャンプで最後の実戦となった11月16日韓国LG戦(安芸)で2安打。現役時代に本塁打王3回、打点王を獲得した“ミスタータイガース”からお墨付きをもらったからには期待も膨らむというものだ。
今季は7月28日にプロ2年目にして初の一軍昇格を果たした。当日の
DeNA戦(甲子園)の5回に代打出場も空振り三振、2打席目も同じ結果で力不足を露呈。一軍での出番は1試合にとどまった。
「一軍での打席では空振りに終わりましたが打てないわけではない。ただパワーがないと負けると思った。それに
大和さんを見て、もっと守備と走塁のレベルを上げないといけないと思いました」
ウエスタン・リーグでは92試合出場で打率.241、2本塁打、14打点の成績を残した。フレッシュオールスター戦にも選ばれるなどファームではレギュラーに定着した形だ。
大阪桐蔭高では藤浪の1学年先輩で、3年春に甲子園出場。11年ドラフト3位で
阪神入り。シュアな打撃には定評があって、西田自身も「バッティングをアピールしたい」と言った時期もあったが守備力にも課題を残している。
今季は主に二塁、遊撃のポジションに就いてきたが、二軍で1年目に16失策、今シーズンも19失策と、今後は守備力にも磨きをかける必要がある。和田監督も「このキャンプでやってきたことを実戦でどれだけできるか」。打って、守れる内野手として、3年目の飛躍に懸ける。